いつまで日本をダメにする気なの?ブログ

日本をダメにする人々を紹介していくブログ

なんで自分ができないことを安く解決しようとするの?

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Lancers やら CrowdWorks やらをみていて日々思うこと。自分がやりたいことを実現するために人が必要だから、気軽に人を集める用途として存在するのがクラウドソーシング。逆に、空いた時間に少しでも小遣い稼ぎしつつも人の助けをしたいと思って使うのがクラウドソーシング。クラウドソーシングとはそういうもの。

 

自分が見るのは主に開発案件が多いから特に感じることではあるんだけど、やりたいことの実現のためにそれなりのお金を出して依頼するクライアントは大勢いる。それは案件の説明を読めばわかる。「なにがしたいかが明確」で、「何が必要」で、「そのためにこういう開発が必要」で、「そのために貴方に手伝ってほしい」ということが明確に書かれている。こういう案件は本当に気持ちがいいし、自分の力と余裕に見合っていれば全力で手伝いたいと思うし、実際に人が集まる。もちろん予算は多ければ大いに越したことはないけど、自分は多少安くても受けることがある。もちろん、多少にも限度はあるが。

 

 

But...

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しかしながら、その逆の超絶に「自分のことを棚に上げ」「無意識に人を見下し」「金を払う立場を利用して」依頼している案件が存在しているのも事実。 まず過去に見た(もちろん現在も存在する可能性のある)ひどい案件を紹介してみたい。先にも言ったとおり、自分が見るのは開発案件が多いため開発する側でないとわからないことが多いかと思われるため、できるだけ説明を入れていく。

 

・【急ぎ案件】業務で使うマクロが動かなくなったから直してほしい(単価500円)

 

500円。500円ってあんた。ガキの使いじゃねーんだぞ。てめぇの会社の運営に関わるものが500円で済まされて良いのか?プライドねーのか?おそらくだが、自社で直せないってことは前任者がやめたとかだろう。そりゃ、前任者もやめるわな。

 

驚くことに、これに応募したワーカーがいたということ。こいつも悪。

 

・サーバーを移設してほしい(2万円)

 

サーバーというのは、ざっくり言えば、サイトを公開したりメールを配送したりする用途に特化したPCのようなもの。タイトルだけ見れば、まぁそんなに悪くはない案件。だが詳細部分に罠があった。

 

「このサーバーでホームページを200サイト運営しており、データ量も大量にあるかと思います。前任者が辞めてしまったため、何もわかりません。絶対にサイトを落とさずに作業を行ってください。期間はサーバーの契約満了が今月末(ちなみに案件作成日が当月22日)にお願いします。サイトを落とした場合は法的措置も検討します。」

 

まず最後の一文は意味がわからない。法的措置って、サイトダウンさせると訴えられるのか?サイトダウンさせないのは当然だとは思うけど、そんなの書いて受けるワーカーがいるのか?

 

あとは、1サーバーに200個のホームページを公開している状態。1サーバーに1サイトでも普通の使い方なのに、200個も公開していて、これを新しいサーバーへ移行。200サイトも運営しているんだから、そりゃデータ量も膨大だろう。しかも期限は10日もない。何もどのように動作しているか何も情報が残っていない。担当者はいない。調査に何日かかると思っているんだ?それを2万円で?

 

正直なところ、期日さえなければ1人でもできない案件ではない。ただ、2万円って。。。困っていて、実稼働時間が何時間かかるかわからないのに2万円っていう金額

はねーよ。

 

・かんたんでいいので、おしゃれな商品購入サイトを作って欲しい(単価3000円)

これに関しては、頼むほうが情弱であることは否めないため、そんなに責めることもできない。ただ、情弱なりにも調べたり考えたりする努力を怠っている時点で責められてもいいだろう。

 

3000円っていう金額はどこから来た?広告媒体を作るのに3000円ってどういうことかわかってるのか?あなたのいうサイトというのは、「すごい商品です!買ってください!価格はなんと3万円です!」って文字だけが書かれたサイトでいいのか?それならうけてやんよ。

 

でも違うだろう?あなたのいう簡単というのは、「商品が売れる」ための要素が必要だろう?ロゴがあって、タイトルバーがあって、画像があって、様々なおしゃれな装飾があって、購入ページがあって、入力フォームがあって、購入完了ページがあってとか色々ほしいだろう?それを作るのには、普通の会社に頼めばその予算の100倍請求されてもおかしくないぞ?

 

もう少し調べてから出直してきなよ。

 

・2週間でiPhone/Androidゲームアプリ10本を10万円で作って欲しい(それなりのクオリティで)

これはもはやネタレベルなのであまり紹介する意味もないのだが、見た瞬間唖然とした。1本10万円を10本ではない。10本で10万円だ。つまり1本1万円だ。しかも一週間で。何を言っているのかわからないレベルだ。

 

計算するまでもないが、単純に考えてみよう。

(ぜぇったいに無理だけど) 一人2週間それなりのクオリティ10日10本、ゲームが作れたとしよう。1日8時間働いたとして、2週間で112時間。時給換算してほしい。時給換算で892円だ。都内のコンビニのバイトに劣る額だ。というか、東京都の最低賃金を遥かに割っている。

 

ツッコミどころはまだまだある。iPhoneAndroidは基本的にはできなくはないが、それぞれ別に作る必要がある(注: ある程度は一つのプログラムで作ることも可能ではある。)つまり、実質20本のアプリを開発する必要があるわけだ。

 

2週間。2週間でなんだ?普通のゲームでさえゲーム一本に何ヶ月かかると思っているんだ。それを10本?

 

それなりのクオリティ?それなりのクオリティ???それなりってなんだ?ただでさえ意味がわからないのに不確定要素を取り込むんじゃない。ばーかばーか。

 

何がいいたいかというと

クライアントは、簡単に自分が困っていることを誰かに助けてもらえるが故に、その困っている度合いが軽く受け止めて安易に依頼を出していないか、今一度見直してほしい。予算がないといった都合は当然あるだろうが、それでも労働に見合った対価を支払わないとクラウドソーシング自体が衰退してしまう。自分ができないことなのだから、それをできる人に経緯を持ってほしい。

 

ワーカーも、安易に安く仕事を受けないでほしい。きちんと自分の価値を維持、もしくは上げるように努力すべき。